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2009.01.01 4
<<21:48
いつまで続くのコレ。←毎回言ってるセリフ
どこまで甘くなるのコレ。
←and more
「小咲くん、ちがうのっ!」
必死に事情を説明しようとする佐和さんの言葉に、
なぜか深く傷つく。
「あのねっ」
「?別にいいんじゃねえの?
俺には関係ないし」
「え……?」
「一応止めたからな。
後は知らねえぞ」
あっさりと去る俺の姿をした宮藤の背中を見て、
佐和さんが泣き出す。
「―――ひっく……」
「佐和さん」
「いつもより、小咲くんがとおい…
うっく、ぐすっ」
「だってあれ、俺じゃないもの」
「……?」
信じてくれるわけないか。
だけど、このままじゃ
佐和さんが可哀想で、言ってしまった言葉。
大切にしたいから。
ぐっと力をこめて言う。
「小咲は俺だよ、佐和さん」
「宮藤くん?」
「学内で犯罪予告があったよね。
不発に終わったって言われてるけど、
どうやら違ったらしいんだ」
人格が入れ替わった。
静かにそう告げると、言葉を失う佐和さん。
「まって、く、小咲くん……」
「信じてくれる?」
佐和さんの肩に頭を預けると、
佐和さんが身構えた。
まだ、信じきれていないのだろう。
無理もないけど。
俺だって未だに信じられないのに。
だけど、信じて欲しくて
思い出せる限り俺しか知りえないことを言う。
「佐和さんと付き合い始めたのは、去年の秋。
文化祭が間近に迫ってて、
佐和さんは主役で、
毎日忙しそうで、なんだかまだ
付き合ってるってかんじ、しなかった」
「……」
「文化祭終わった後、フットサルに行く回数
なにげに減らした。
佐和さんと一緒に帰る時間が欲しくて。
でも、佐和さんが見に来てくれてるって聞いて、
結局また回数元に戻ったんだけど」
笑うと、佐和さんの目から涙がこぼれ落ちる。
指ですくって、話を再開する。
「付き合ってみてわかったんだ。
佐和さんって、寂しがりやで甘えんぼう。
なんだかいつも側にいなくちゃ
いけないって気になる」
「……」
「俺も、寂しいって思う時あるよって
いつも言っているのに、
全然信じてくれないよね」
「……うん……」
「どうしたら信じてくれる?
どうしたら寂しくなくなる?
いくら考えてもわからないから、教えて」
「……もっと、好きって言って欲しい……」
「好きだ」
「!」
「すごく好きだよ。
佐和さんが信じてくれるなら、俺、
ほかには何も望まない。
まだ信じられないなら、もっと話すよ。
なんでもきいて欲しい」
「…………
とおくに、いっちゃうって思った」
「え?」
「最近の小咲くん、なんだか
いつもとちがって……
と、遠くに行っちゃうって、思ったっ!
よか、た…別人だった、んだ……」
抱きつかれて、不覚にも
涙で視界がぼやける。
抱きしめる腕の力が強くなる。
「すぐにでも元に戻りたい。
別人の体で佐和さんに
触れたくないんだ、本当は」
「小咲くん……」
「また同じことしそうになったら
全力で抵抗してくれていいから。
遠慮しちゃダメだよ」
頭を撫でると、佐和さんが
気持ちよさそうに目を細める。
「わたしが、我慢できないかもしれない」
「ええ?」
「どうしよう。
見た目も声も何もかも全然違うのに、
目を閉じたら小咲くんなの……
どうしよう」
「……」
「信じる。
この人は、わたしの好きな人です」
抱きしめたい。
キスしたい。
そんなことよりも今は、
強い光を瞳に宿した彼女に
寄り添いたい。
頼ってしまいたいだなんて言ったら、
情けなく響くかな。
「手を」
「はい?」
「手を繋ぎたい」
はい、と両手を差し出され、
両手ごと握りしめた。
No.578 /
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